乾癬のこと・アトピーのこと――臨床を通じて思うこと

このホームページの中でも『鍼灸・整体コラム』の中に「乾癬(かんせん)とは」と言う項目を設けております。

その中では一般論的な事を説明させて戴いておりますが、このブログの中ではもう少し私自身の臨床からの気付きや、自分の経験、それらから類推している仮説も書いて行こうと思います。

あまり長い文章は読み難いのではと思いますので、何回かに分けて書いて行くつもりです。

 

一般的には乾癬発症のメカニズムは未だに原因不明であると言われています。

しかし多くの患者さんがそれでは納得できず、ご自身で色々と調べていらっしゃると思います。

このホームページに辿りついた方の多くも、納得出来ずに調べた結果『テアテマンドール』を見つけ、そのサイトから来て下さった方が多いのではないでしょうか。

 

私は2007年にテアテマンドールの全過程を終了して、東京では第1号として臨床に臨んでおります。

その治療効果は、目を見張るものがあります。

鍼灸も併用するので、若干他の先生とは異なるかも知れませんが、それでも凄いと思います。

 

テアテマンドールでは、乾癬発症のメカニズムとして『脾臓の腫れ』や『糖分過多』などをあげて説明しております。

私の患者さんもその例に合う方もいらっしゃいますが、実はその例に当てはまらない方も多いのです。

それは私の所だけなのかも知れませんが、私としてはとても悩みました。

甘いものも食べない。お酒も飲まない。生まれた時も難産では無かった・・・などなど、私が習ってきた事に当てはまらない症例が多かったのです。

それでも治療をさせて戴くと改善は見られます。

しかし「何故改善するのか?」「何故改善が遅いのか?又はしないのか?」を説明出来ない事が多かったのです。

 

そこでもう一度、国家資格取得の為に学んだ『解剖学』や『生理学』、『病理学』などを改めて見直しました。

そしてふと気付いたのが、『副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン(ステロイド)を塗ると症状が改善する』と言う、多くの患者さんの話です。

但し、「治る」のではなく「改善する」と言う事であって、また暫くすると症状が出て来てしまうと言う事実を改めて認識したのです。

そして私の中では【副腎皮質ホルモン(ステロイド)】と言うものに注目してみる事にしたのです。