乾癬のこと・アトピーのこと――副腎皮質ホルモン(ステロイド) その6

疲れていたり、暫く動いていない【一時帰休】為に、正しく動かない』 

 

副腎の働きが悪く、生産能力が低くければ、十分なホルモンの供給は行われません。

 

副腎が疲れてしまう理由は、ホルモンの製造依頼が多く、製造ラインがフル稼働の状態が続き、

クタクタに疲れてしまったと考えられます。

 

暫く働いていなかったのは、製造注文が来なくてラインが止まってしまっていたのでしょう。

止まっていた工場に急な注文が殺到したら、製造も間に合わない事もあります。

 

上記の出来事は、『負のフィードバック機構と呼ばれる仕組みで、調整されているのです。

視床下部および下垂体は、常に体内のホルモンの量をチェックしています。

チェックしてその答えを返す(フィードバック)仕組みがあるのです。

 

上位ホルモンの分泌は、下位ホルモンの濃度が低くなれば増加し、高くなれば減少します。

つまり下位ホルモンの分泌が過剰な時は、負のフィードバックが作動して『作らなくて良いですよ』となり、

不足の時は、負のフィードバック機構が弱まって、『製造して下さい』になります。

 

何らかの理由で、副腎皮質ホルモンが必要な状態になると、身体は製造命令を出し続けます。

しかしそれが長く続けば、いつかは製造出来なくなるほど、疲れ切ってしまいます。

 

また外用や服用によって、体内にステロイドがあると判断されると、身体は製造を中止または抑制します。

つまり自分の体内で、ステロイドを作る仕組みが動かない状態になっているのです。