乾癬のこと・アトピーのこと――ストレス その5

では、変えられないストレッサーとはどんなものがあるでしょうか?

 

職場の環境や同僚・上司との人間関係など、現職に留まる限りは回避できないもの。

 

夫婦のこと、子供のこと、両親のことなど、ご家族に関わりがあり、その関係性を

断ち切れないようなもの。

 

ご本人が置かれている状況・・・孤独であったり、病気や怪我などすぐに解決出来ない問題を抱えている。

 

変えられないストレッサーは、物理的なストレッサーや化学的・生物的ストレッサーにもありますが、

多くは心理的なものに起因することが多いようです。

 

この説明をすると殆どの方が

そんなのは誰もが持っているはずなんだから、仕方ないだろう・・・!』と仰有います。

 

当然ですよね!

私も多かれ少なかれ変えられないストレッサーは持っています。

 

では、同じように変えられないストレッサーを持っているにも係わらず、乾癬などの症状が

出る人と、出ない人の違いは何でしょうか?

 

多くの患者さんと接していて気付いたのは、乾癬を患う方はまず間違いなく『真面目過ぎる方』です。

別の言い方をすると『頑張り過ぎる人』だと言うことです。

 

この話をさせて貰うと、やはり大体の方が『そんなことないです~』と仰有います・・・(苦笑)

 

しかし、

 

仕事を任せられなかったり、頼まれたら断れなかったりしませんか?

 

ご家族のことなど、全部自分でやろうとしてませんか?

 

人に気を遣う割には、自分は気を遣われていないと感じてませんか?

 

病気や怪我など、専門家のアドバイスや治療があるのに、自分で考え過ぎて不安になっていませんか?

 

その方からのお話しを伺って、具体的なお話しをすると、多くの方は納得されます。

どの方も変えられないストレッサーに対して、真正面から向かい合ってしまい、

変えられないから仕方ないけど、頑張らないと・・・』と思っていらっしゃるようです。