治療の三原則

三法則で観察したものを、治すには「設計の三原則」を用いて行ないます。
「設計の三原則」とは、「反射・慣性・矯正」の事です。
但し、ここで言う反射は反射作用・誘導作用と表現する時の意味とは異なります。
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「反射」

生きている身体(生体)であってこそ使える方法です。
患者さんの生命力を期待して、生体の復元力を惹起する事が目的です。

「慣性」

年配者や慢性病で体力の低下している患者さんに適しています。
急激に矯正されると言う変化に身体がついて行けないと思われる場合にも適しています。
マイルドな刺激で、リスクも少ない方法ですが、効果が現われるまでに日にちを要する方法です。

「矯正」

患者さんが若くて体力のある人や、スポーツ選手などに、慎重に行なえば適する方法です。
矯正法は身体に与える衝撃が大きく、施術後に思わぬリバウンドが発現する危険性があります。
また、矯正直後は復位しても、数日後には元のように変位してしまうのは、周辺の気血の改善をしないで骨だけを無理やり押し込んでいるためです。