乾癬・アトピーの疑問――治りやすいタイプとは?(3)

前置きが長くなりましたが、それぞれのストレスのことを見て行きましょう。

 

先ずは『肉体へのストレスのみが原因』についてです。

 

このタイプの乾癬・アトピーの方は、一番治りやすいと思います。

 

最初に乾癬・アトピー専用の問診票に記入して戴き、問診を進めて行くのですが、明らかにこのタイプだと分かる方は、全体の1割ほど居るかいないかだと思います。

 

あとの説明になりますが、肉体への負担で発症するケースは少なく、精神的な負担が結果として肉体に現れていることが、ほとんどだと思います、

 

この『肉体的ストレス』場合は、典型的な『食べ過ぎ』『飲み過ぎ』『生活リズムの乱れ』が主なストレッサーとなっていることが多いです。

 

 

とにかく、身体に負担を掛け過ぎたことが発症原因ですから、その負担をなくせば良いのです。

 

身体に負担が掛からない状況が維持できて、【視床下部-下垂体-副腎系】が回復するように施術をすれば、自ずと皮膚症状も治まってきます。

 

 

ここで問題になるのが、

 

① 肉体に負担を掛けていることを止められるのか?

② 視床下部-下垂体-副腎系がどのくらい疲憊(ひへき)しているのか?

 

と言うことが、カギとなります。

 

 

①については、負担になっている事柄が、さまざまあります。

 

先にも書いたように『食べ過ぎ』は大敵のようです。

 

単に量が多いと言う意味ではなく、【何を】食べ過ぎているのか?と言うことです。

 

例を挙げると、【小麦粉製品】は影響を受けやすいと思います。

 

うどん・そば・パスタ・ラーメン・パン・お菓子・・・などなど、普通では問題にならない方も多い食事ですが、これを食べ過ぎた事で発症したケースが、意外と多いです。

 

ランチで簡単に食べやすいことや、ソウルフードのようなものとして、どうしても定期的に食すると言った形で、普通に摂取されているのです。

 

『そんなの、誰でも食べているじゃないか!』と、言われることも多いです。

 

確かにそうなのですが、小麦粉は血糖値を上げる力のある食品でもあるので、急な血糖値の乱高下は、身体にとってストレスになるのです。

 

一説には、お砂糖よりも小麦粉の成分の方が、血糖値を上げやすいと言う話も聞きます。

 

但し、ここで関わってくるのが、『体質』の可能性と、『その時にあったであろうストレス』です。

 

大量に食べていても、何ともない方は大勢います。

そう言う方は、他に症状・・・例えば糖尿病とかもなく、会社の定期検診でも問題が無ければ、どうぞ召し上がって戴いて良いと思います。

 

但し一般論として、食べ過ぎ飲み過ぎは、あまり歓迎されませんので、ほどほどと言う所でお願いします。

 

体質』のことは項を改めて解説しますが、例えば『子供のころから肌が弱かった』とか、『アレルギーが出やすい』など、大きく症状が出ないまでも、時々出たり、幼いころに有ったなどの場合は、『皮膚疾患が出やすい体質』だと考えても良いと思います。

 

それを『アトピー体質』とか『アレルギー体質』などと言う方もいらっしゃいますね。

 

いずれにせよ、その方にとって、他よりもデリケートなところに症状が出やすいことを現しているので、その可能性を認識しておくことは、改善に向けての前向きな思考ではないかと思います。

 

もう一つの『その時有ったであろうストレス』は、親の介護や子供のこと、結婚や離婚、ペットや家族との別れ、受験や進学、就職や転勤、中には昇進などもストレッサーとなり、心に大きなストレスを持つこともあります。

 

そう言う時期においては、それらのストレス反応から『食べ過ぎ』や『飲み過ぎ』と言う行為をすることで、心のバランスを取っているとも言えます。

しかしそれに肉体が追い付かなくなると、発症に至ることも十分考えられます。

 

もし『その時のストレス』が無くなったりして、環境条件が良くなったのであれば、習慣になってしまった『食べ過ぎ』を止めて、身体を調えて行けば、元のお肌の状態に戻るのは、必然だと思います。

 

しかし人は、身に付いた習慣を変えるのは、なかなか難しいのです・・・(^_^;)

 

私もお酒、止められません!

甘いものも、気になってしまいます。

 

だから、あまり強くは言えないのですが、やはり止めたらよくなる可能性のあるものは、控えるようにすると、希望する未来は見えて来るように思うのですが・・・。