前回お話しした『負のフィードバック機構』と言う仕組みで、ホルモンは常に安定した状態に保たれます。
しかもこの仕組みは全くの自動制御なのです。
一所懸命に『ステロイドよ出ろ~』と願っても、多く作ってくれません。
『作り過ぎだから、ちょっと休んで~』と思っても勝手に製造にGOサインを出してしまうのです。
『乾癬のこと・アトピーのこと――副腎皮質ホルモン(ステロイド) その2』で、糖質コルチコイド(以下、ステロイド)
の主な働きを5つあげました。
前回お話しした中で、
『何らかの理由で、副腎皮質ホルモンが必要な状態になると、身体は製造命令を出し続けます。』
とお話ししました。
何らかの理由とは、これら5つの働きを身体が求めるような状態になっている、と言うことです。
普通の生活をしていても、ステロイドの分泌は促進されたり、抑制されたりします。
しかしその分泌が異常なまでに求められるような環境や状態が長く続くと、
いつかは製造出来なくなるほど、疲れ切ってしまうのです。