乾癬のこと・アトピーのこと ―― 道端アンジェリカさんの告白を受けて

 

大変ご無沙汰をしております。

ブログの更新から離れて、もう1年半以上になりますね。

 

何も言わずに止めてしまった事、本当に申し訳なく思っております。

この度また書かせて戴こうと思ったのは、今週、道端アンジェリカさんがご自身が『乾癬(かんせん)』

であるとお話をなさった事が大きな理由です。

 

過去にこのブログを読んで下さった方ならお分かりだと思いますが、『乾癬』と言う疾患は周りからの

受け入れが難しいように感じます。

そう言う点からも、道端さんの告白はとても勇気のいる行動だったと思います。

インスタグラムなどで、お肌が汚いなどの書き込みを受けて、悔しさからの告白だったと思いますが、

その心情を思いやれば、本当に悔しくて辛かったと思います。

まだまだ、この病気の事が正しく理解されていないと痛感するとともに、実際の臨床で改善する方を

多く見ている治療家として、お伝え出来る事があるのではないか?と、改めて思った次第です。

 

過去のブログと重複になりますが、先ずは病名が良くありません。

『かんせん』と言う病名を聞いた時に、多くの方が『感染(かんせん)?えっ!?うつるの!!』と言う

リアクションをします。

言葉に出す方も居れば、言葉には出さないけど表情に出てしまっていたりとか…。

もちろん、周りの方にも悪意が有る訳ではありません。

心配だからお肌の状態を尋ねてくれたのでしょう。

ただあまり聞いた事のない病名であり、その響きから無意識に自らを守るようなリアクションをしている

のだと思います。

 

でも傷付くんですよね…。

 

医師からも『一生治らないですから』と言われている方も多く、とても心が傷つきやすい状況の所に来て、

更に追い打ちをかけるようになります。

 

僕が必ず治ると思っている根拠は、ずっとブログで書いておりますが、元々は無かった症状であり、

一時的にせよステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)を塗る事で軽減ないしは快癒するからです。

つまり、本来自分で産生している副腎皮質ホルモンが十分に出て、それがシッカリと皮膚の炎症部分に

行けば治るはずなのです。

その証拠に、人工的な副腎皮質ホルモン剤を塗れば一時的にせよ改善するのですから。

問題はその副腎皮質ホルモンを作る副腎が正常に動いているのか?作られたホルモンが皮膚の炎症に

届いているのか?と言う事ではないでしょうか?

 

副腎が正常に動いていないのなら、そこを治すしかありません。

人体においては、身体を修復するのは血液ですね。

特に白血球には修復作用がある事が知られています。

どの程度の損傷や故障なのかにもよりますが、当院では副腎に十分血液が流れていくような治療を

させて戴いているのです。

当然、副腎皮脂ホルモンの材料であるコレステロールを産生する肝臓なども、不調でしたら修理できる

ように、血流アップを図ります。

 

また修理が終わっても、今度はホルモンを作る為の材料が足りているのかどうか?

これは食事の面を見直してみなければなりませんね。

 

そして作られたホルモンが皮膚に届くのを邪魔をするモノは無いのか?

これが一番大きな問題ですね。

つまり、副腎皮質ホルモンは炎症を抑えるのと同時に、『ストレス』を抑える為にも活躍するのです。

この辺りの事は過去のブログに詳しいので割愛しますが、これらを統合して治療や生活を改善する事

が大切だと考えています。

 

道端さんも方法は違えど、一所懸命治療に取り組んでいらっしゃると思います。

是非、改善される事を願ってやみません。

 

 

今日から少しずつではありますが、ブログを再開する事に決めましたので、またお付き合い下さい。

 

 

野崎鍼灸院

野崎 浩 百拝