『外部環境からの刺激によって起こる歪みに対する非特異的反応』
この定義の最後にある『非特異的反応(ひとくいてきはんのう)』とはどんな反応でしょうか?
鍼灸師の学校で生理学の授業がありましたが、その教科書には次の様に書いてあります。
生体の防衛反応には、各異物の特異性と無関係に起こる非特異的反応と、
各異物の特異性を認識することに基いて起こる特異的反応とがある。
特異性と言うのは、そのものだけに見られる特殊性を言います。
非特異的反応とは、何に対しても起こる反応のことです。
上記にもあるように、この反応は生体の防衛反応であり、この働きがあることで
身体は微生物の感染やさまざまな異物の侵入を防いでいるのです。
非特異的反応の例としては、皮膚や気道、消化管などの粘膜の働きや、
傷害に対して起こる炎症反応も含まれます。
もう一つの反応である、特異的反応とはその異物の特性に合わせて起こる反応です。
一般的には『免疫反応』と呼ばれているので、聞いたことがあると思います。
この反応は主に、リンパ球という白血球の働きによるものです。
(白血球は顆粒球・リンパ球・単球の3つに分けられます)
ストレスと言うのは、
外部から来る4種類のストレッサーによって生体に歪みが生じ、それらから身体を守ろうとする反応
と言うことになります。
ストレス反応とはネガティブな反応ではなく、身体を守る反応なのです。
4種類のストレッサーに対抗しようとしている状態なのです。
ただし、それが過剰になってしまった場合には、生体に起きる反応が激しくなり、
その反応そのものが生活に支障をきたすことにもなりかねません。