では、変えられないストレッサーとはどんなものがあるでしょうか?
職場の環境や同僚・上司との人間関係など、現職に留まる限りは回避できないもの。
夫婦のこと、子供のこと、両親のことなど、ご家族に関わりがあり、その関係性を
断ち切れないようなもの。
ご本人が置かれている状況・・・孤独であったり、病気や怪我などすぐに解決出来ない問題を抱えている。
変えられないストレッサーは、物理的なストレッサーや化学的・生物的ストレッサーにもありますが、
多くは心理的なものに起因することが多いようです。
この説明をすると殆どの方が
『そんなのは誰もが持っているはずなんだから、仕方ないだろう・・・!』と仰有います。
当然ですよね!
私も多かれ少なかれ変えられないストレッサーは持っています。
では、同じように変えられないストレッサーを持っているにも係わらず、乾癬などの症状が
出る人と、出ない人の違いは何でしょうか?
多くの患者さんと接していて気付いたのは、乾癬を患う方はまず間違いなく『真面目過ぎる方』です。
別の言い方をすると『頑張り過ぎる人』だと言うことです。
この話をさせて貰うと、やはり大体の方が『そんなことないです~』と仰有います・・・(苦笑)
しかし、
『仕事を任せられなかったり、頼まれたら断れなかったりしませんか?』
『ご家族のことなど、全部自分でやろうとしてませんか?』
『人に気を遣う割には、自分は気を遣われていないと感じてませんか?』
『病気や怪我など、専門家のアドバイスや治療があるのに、自分で考え過ぎて不安になっていませんか?』
その方からのお話しを伺って、具体的なお話しをすると、多くの方は納得されます。
どの方も変えられないストレッサーに対して、真正面から向かい合ってしまい、
『変えられないから仕方ないけど、頑張らないと・・・』と思っていらっしゃるようです。