前回までは循環器系への作用をお話ししました。
今回は【血糖値】への作用をお話しします。
副腎髄質ホルモンにおいて、血糖値の上昇に関与するのは主に「アドレナリン」になります。
教科書には『肝臓や筋肉におけるグリコーゲンの分解を促進し、血糖値を上昇させる。』とあります。
グリコーゲンって聞くと、毎回のように「グリコのおまけ」と男性の絵を思い出しちゃうのは、世代のせいでしょうかね・・・(苦笑)
グリコーゲンとは、肝臓に貯える為にブドウ糖を合成したものです。
使われなかったブドウ糖は、備蓄する為にグリコーゲンと言う形に変えられるのです。
この予備タンクが有るからこそ、動物は活動出来ると言っても過言ではありません。
常に餌を取れない!と言うのが、実は自然界の本来の姿だからです。
ここでまた前のブログを持ち出してしまいます・・・(苦笑)
『乾癬のこと・アトピーのこと――副腎皮質ホルモン(ステロイド) その2』です。
ここでは副腎皮質ホルモンの内、糖質コルチコイド(ステロイド)の5つの作用について
お話しをしました。
その中でステロイドには抗炎症作用・抗アレルギー作用が有ることに注目して、
治療薬としての効力、また自前のステロイドが十分に分泌されれば治ると考えられる!
と論を展開して来ました。
しかし5つの作用の一番目に『肝臓で糖の新生を促進し、血糖値を上げる。』とあります。
つまりステロイドも血糖値を上げる作用があるのです。