前回はちょっと脱線してしまいました・・・δ(^_^;)
しかし脱線とは言えないところもあるのです。
と言うのは、患者さんの中で『痩せたら乾癬が良くなった!』と言う方が意外と多いのです。
最初にそれを聞いて思ったのは、ステロイドと言う物質が脂に蓄積する特徴を持つので、
痩せて皮下脂肪が減少することで、残留していたステロイドが無くなるからなのか?
と言う考え方でした。
昔は遠赤外線療法と言うものを治療に取り入れておりました。
波長の長い遠赤外線を使って、副腎辺りまでエネルギーを届かせ、副腎の血流を上げると同時に
大量に汗をかかせることで、皮下脂肪に残留しているステロイドを追い出すと言う方法です。
その療法もかなり効果のあるものだったのですが、如何せん汗が大量に出るので、
シャワー設備などが無いと、患者さんに気持ち悪い状態でお帰り戴くようになるので、
已むを得ず断念しました。
また、時間もかなり掛かるので、最近の方々は忙しい方が多く、ノンビリと治療することを
あまりお好みではなかったようです。
その点、今行っている治療は、施術中に大量発汗などはありませんので、不快な感じは無いと思います。
また、基本的にお着替えをしないで行えるので、着替える時に落ちる鱗屑(りんせつ)を気にしなくて
良いのも、この治療方法のメリットでは無いでしょうか?
しかしそうなると、痩せている人は治り難い・・・と言うことになります。
事実、治り難い方が何名かいらっしゃいました。
でも痩せていても治る方も多くいらっしゃいました。
一番最初にお話しした通り(臨床を通じて思うこと 参照)、甘いモノやお酒を召し上がらないのに
乾癬になっている患者さんも多かったこと。
そして何故かこの治療で、乾癬やアトピーが改善して来ることに悩んだ結果、副腎皮質ホルモンに
注目したのですが、この“痩せている・太っている”のことも、そこに辿り着いた一因でもあるのです。
特に痩せている方の改善が悪いことが、副腎の委縮ではないか?と気付いたのは、
まさに痩せている患者さんのお陰なのです。
男性の患者さん達だったのですが、鍼灸学校で副腎が委縮する要因として習ったことを
急に思い出し、確認をさせて貰ったら、まさにその通りだったのです。
そのいきさつは、また別の所でお話しさせて戴きますね。
ですから、甘いモノの過剰摂取 ⇔ 太ること ⇔ 乾癬・アトピーが発症する は
つながりが有ると思って戴いても良いと思っています。